世界遺産登録に向けて

北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群 世界遺産登録に向けて

●世界遺産とは

世界遺産は1972年のユネスコ総会によって採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づき、遺跡や景観、自然など、人類が共有すべき顕著な普遍的価値を持った文化遺産を世界遺産一覧表に記載することで、開発や自然破壊から守り、次世代へと受け継いでいこうとするものである。 2014年時点で、1007件が世界遺産リストに登録されている。


●世界遺産の誕生

1960年、エジプトでアスワン・ハイ・ダムの建設が始まった。このダムが完成するとヌビア地方にあるアブ・シンベル神殿や、フィラエのイシス神殿などの遺跡が水没することになるため、ユネスコがヌビア水没遺跡救済キャンペーンを行い、世界60ヵ国の援助を受けて移設を行った。このことがきっかけとなり、1972年に行われた第17回ユネスコ総会において世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)が成立した。
2014年時点で191ヵ国が条約に締結している


●世界遺産の種類

世界遺産は以下の3種類に大別される。
 ・文化遺産:記念物や建造物、文化的景観
 ・自然遺産:地形や生物、自然的景観
 ・複合遺産:文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの


●世界遺産登録

世界遺産一覧表に登録されるためには、その遺産(資産)が顕著な普遍的価値を持っていなければならない。
各国より暫定一覧表に記載された文化遺産について推薦書が提出され、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)や国際自然保護連合(IUCN)が調査を行い、その報告をもとに世界遺産委員会で最終審議され、登録、情報照会、登録延期、不登録のいずれかの判断が下される。登録後も6年ごとに世界遺産委員会での再審査を受ける必要があり、条件が満たされていなかった場合、登録が抹消されることもある。


●日本の世界遺産

日本が世界遺産条約を批准したのは1992年で、これは先進国としては遅い。以後、法隆寺地域の仏教建造物や原爆ドームなど14の文化遺産、屋久島や白神山地など4つの自然遺産が世界遺産登録され、現在も多くの遺産が暫定一覧表入りし、本登録にむけて準備を進めている状況である。


●北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群

北海道と北東北にまたがる18の主な縄文遺跡で構成されている北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群は、自然と共生する成熟した狩猟・採集文化を具体的に示すものであることから、世界的に見ても普遍的な価値をもっているとして2009年には暫定一覧表入りを果たし、本登録に向けて活動を行っている。


これまでの経緯(2014年9月現在)

平成17年10月 三村青森県知事が定例記者会見において、県内縄文遺跡群の世界文化遺産登録推進を表明
平成18年4月 青森県教育庁文化財保護課に世界文化遺産登録推進PT設置
平成18年9月 文化庁が暫定一覧表への記載は提案方式にすると発表
平成18年11月 「青森県の縄文遺跡群」の提案書提出
平成19年1月 審議の結果、「青森県の縄文遺跡群」は継続審査となる
平成19年8月 北海道・北東北知事サミットにて、4道県で「北海道・北東北の縄文遺跡群」を共同提案することを確認
平成19年12月 4道県知事が提案書を文化庁長官へ提出
平成20年3月 世界遺産特別委員会WGのヒアリングを受ける
平成20年9月 「北海道・北東北の縄文遺跡群」の暫定一覧表への記載決定
平成21年1月 ユネスコの暫定一覧表に記載
平成21年6月 縄文遺跡群世界遺産登録推進本部等の設置
平成24年12月 縄文遺跡群世界遺産登録推進本部にて、構成資産を15から18に決定。追加となった構成資産は、「史跡 キウス周堤墓群(千歳市)」「史跡 垣ノ島遺跡(函館市)」「史跡 大森勝山遺跡(弘前市)」。
平成24年12月 縄文遺跡群ロゴマークを発表。
平成25年3月 世界遺産登録推薦書協議案を文化庁へ提出。 資産名称「北海道・北東北の縄文遺跡群」(仮称)
平成25年6月 世界遺産登録推薦書協議案(修正案)を文化庁へ提出
平成25年7月 世界遺産登録推薦書原案を文化庁へ提出。 資産名称「北海道・北東北の縄文遺跡群」(仮称)
平成26年8月 公式ホームページ「-JOMON JAPAN- 北海道・北東北の縄文遺跡群」開設。
平成26年11月 公式ホームページ英語サイト公開。
平成26年3月 キッズサイト「JOMONぐるぐる」開設。