Sannai-Maruyama Jomon Era File  三内丸山縄文ファイル

ことしも縄文のお月見を
    藤川直迪(NPO法人三内丸山縄文発信の会理事長)

 三内丸山縄文遺跡でお月見の会を開く。8月28日の土曜日。この日の月齢は十三夜。
 わが会がこのお月見イベントを開催するのは、ことしで6回目。平成11年以来毎年つづけてきた。その1回目は、仲秋の名月の9月25日。イベント名は「三内丸山で会いましょう」だった。その翌年は9月15日、「十五夜、縄文夜学」と名づけた。そのまた翌年は9月29日、「三内丸山お月見・縄文夜学」だった。以上3回は、わが会の会員約4百名は県内外、とくに首都圏には4割もいるので、年に一度は三内丸山で会いましょう、という趣旨であった。もちろん、会員以外の方々も大勢来てくれた。集まってきてくれた方々のなかには、せっかくの機会なので、他の縄文遺跡も見学して行きたいという声があった。これが翌年、実現したのである。
 4回目の平成14年9月21日、三内丸山でのイベント「お月見収穫祭 縄文の心とまつり」のあと、翌日は秋田県鹿角市の大湯環状列石、そしてその翌日には岩手県一戸町の御所野遺跡でのお月見もできるようになった。つまり、交流の輪≠ェ広がったわけである。そして5回目の昨年9月13日、「三内丸山お月見縄文祭 縄文すろーらいふ」に参加した人々は、更に北海道道南の南茅部町の遺跡へも足を延ばすことができた。交流の輪は、北三県から北海道まで広がったのである。
 ことし6回目は、昨年同様4遺跡連けいして、行政からの支援もいただきながら、「縄文月間」を展開する。三内丸山ではその一日、縄文体験学習、シンポジウム、そして月夜の下でコンサートが開催される。乞う、ご期待。
 「日本中の縄文遺跡に呼びかけて、縄文のお月見祭を全国に広めていく」と、河合隼雄文化庁長官が、わが会の機関誌『縄文ファイル』のインタビューに答えておられる。三内丸山がそれをリードしていきたいものである。

【隔月刊あおもり草子154号「縄文文明三内丸山」より転載】


三内丸山縄文ファイル